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飲んだ男






暗い道を歩いていた。
否、道かどうかは分からない。
ただ歩いている感覚を覚えたから道だと思った。
否、歩いているかどうかは分からない。
ただ足を動かしている感覚があったから歩いていると思った。
進んでいるかどうかは分からない。
ああ、どうも腹が減った。
するとただ暗い空間だった場所に茶碗があらわれた。
並々と温かそうな汁物が入っている様子だ。
これは有難い。
茶碗に手を伸ばした。
しかしなにやら声が聞こえた。
それをすすれば天国にはいけないだろう、と。
それは一大事、伸べた手を戻した。
そうしてまた歩いている感覚に身をゆだねる。
進んでいるかどうかは分からない。
ああ、いかにも腹が減った。
するとまた茶碗があらわれた。
温かそうな汁物が入っている様子だ。
なんとも有難い、手を伸ばしたが、声が聞こえた。
それをすすれば地獄に落ちるかもしれない、と。
それは一大事、伸べた手を戻し、また歩いている感覚に身をゆだねる。
進んでいるかどうかは分からない。
ああ、なんとも腹が減った。
するとさらにまた茶碗があらわれた。
汁物が入っている様子だ。
どうにも有難い、手を伸ばしたが、声が聞こえた。
それをすすれば必ず地獄へ落ちるだろう、と。
構うものか、腹が減って仕様が無いのだ。
そうして汁物を食った。
ああ、どうにも腹が減った。



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