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死にネタ続き。


まだまだ続くよ!

多分10エピソードくらいに分けてるはず。

なので3エピソード目。

時系列ごっちゃごっちゃ。

話あっちゃこっちゃ飛びます。

今回はちょい暗めかしら。






男は目を覚ました。
まだ雨は降り続いている。
部屋の中に、動く人の気配がした。
「大丈夫?」
ああ、これは夢か?男は思った。
「酷くうなされていたけど」
夢の続きか?
「カケル君」
否、これは現実だ。夢の中の彼女は自分をカケルとは呼ばなかった。
「大丈夫だよ」
発した声は喉の奥に張り付いて上手く音にならなかった。
「夢見が悪かったんだ」
適当に誤魔化した。彼女は鋭い。気付かれないだろうか。
「蒸し暑い所為だな、きっと」
男は部屋が暗いことに感謝した。
もし明るければ、蒸し暑い所為だけでは済まないほどの汗に気付かれていただろう。
「今夜はよく喋るのね」
一瞬、息が詰まる思いがした。
――×××君は、嘘を吐くとき、よく喋るようになるのね。

ざあざあ ざあざあ
やけに、雨の音が耳につく。
「夢見が悪かったんだ」
そうだ、あれは夢だ。男は思った。
今となっては、昔のことも、夢のようにおぼろげで儚いものだ。
「夢見が、悪かったんだ」
「三回目よ」

ざあざあ ざあざあ
男は、黙って女を引き寄せた。
雨は嫌いだ。男は思った。
雨は幻影を引き連れてやってくる。
雨は嫌いだ。男は思った。
早く止め。
願いを込めて、女を抱く腕に力を入れた。

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